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5G

nvtrlabによるPixabayからの画像 テクノロジー
nvtrlabによるPixabayからの画像

世の中では「5G!5G!」と騒がれています。
しかし、『5G』というものがどのようなもので、どのように社会が変化するか理解している方はいらっしゃいますか?

『5G』について

2020年12月現在、スマホやパソコンでほとんどの人が利用している通信手段が『5G』です。
5Gは、2015年から普及されており、5Gの前は『3G』という回線でした。
5Gは3Gに比べて通信速度が大幅に上昇し、スマホでどこでも快適に動画を視聴したり、ゲームで遊べるようになりました。

しかし、5Gは人が密集している場所だと通信速度が遅くなる欠点があります。
その5Gが渋滞する問題を解消し、さらに通信速度が「4Gの10倍以上になる」と言われているものが『5G』となります。

道路で例えると、1車線【3G】で渋滞していたところが、2車線【4G】になり渋滞が緩和しました。
そして、2車線【4G】を利用する人が増え、こちらも渋滞するようになりました。

そこで、2車線【4G】の渋滞を緩和するために、4車線の道路を100本【5G】作ることにしました。

「え?4車線になっただけでも便利なのに100本!?やりすぎ!!」です。
『4G』でダウンロードに5秒かかっていたものが『5G』では0.5秒。
さらに、1本の回線が混雑しても残り99本の回線があるため、100本の回線が全て混雑する事はほぼ無いでしょう。

『5G』で何ができる?

自動運転

今、トヨタをはじめ、全ての自動車メーカーが力を入れている『自動運転』です。
交通事故、煽り運転、アクセルとブレーキの間違い、脳梗塞による気絶、居眠り運転など、毎日何かの自動車事故がどこかで起きています。
他人事ではなく、あなたが被害者になることもあるし、加害者になることもありえます。

人間である以上、仕事や学校の疲れ、ストレス、病気などでヒューマンエラーが起きます。
これらの問題解決として、各自動車メーカーは10年後には『AI』と『5G』を利用した、人間が運転しない自動運転の開発を進めています。

ARグラス

まだ、現代で『ARグラス』を経験した方はほとんどいないでしょう。
スマートフォンに代わる次世代デバイスとして、GoogleやAppleといった海外の大手企業が開発を進めています。

ARグラスで何ができるか?
スマホを持たなくても、メガネ or コンタクトレンズ or 網膜投影で画面が見れるものです。

おそらくディスプレイだけでなく、イヤホン&マイク&カメラも付くでしょう。
ARグラスは、スターウォーズやバック・トゥ・ザ・フューチャーなどの洋画でよく見る、仮想データを現実世界にあるように見せることができます。
ARグラスが普及すると、スマホを持つ人は減り、ARグラスが主流となると僕は予想しています。

4Gではできなかったのか?
4Gの通信速度が速いといっても、スマホを操作している最中に「くるくるくるくる~」と通信中を示すアイコンを見ることがありますよね。
人間は、「通信中ですよ」のアイコンが表示されたり、表示に遅延があると『現実』と『デジタル』を別々だと認識してしまいます。

また、スマホの画面を通して映像を見ることも、現実とは別物と認識します。
『5G』になると、この通信中のアイコンを見ることがほぼ無くなって「ディスプレイを見ている」という感覚を無くすことができます。

通信速度が解決できても、スマホの画面を見る問題が解決できません。 
そこで、『拡張現実(AR)』を活かすためには、スマホではなく、目に常時表示するデバイスが必要になります。

ARグラスによって、例えば『ライブ会場にいる人に特殊な演出映像を見せる』、『ポケモンなどのキャラクターが街中で歩いている』ような、日常とデジタルを融合した視覚情報を提供することが可能になります。

ARグラスが普及すると、広告などのプロモーションもARを利用したものになり、ゲームや娯楽もARに合ったものが流行るでしょう。

野菜、果物などの収穫・サポート

『AI』と組み合わせることによって、常時リアルタイム通信し、野菜、果物などの『形』『色』『糖度』などを高速で分析して収穫できるようになります。
つまり、農家が毎日、畑に行かなくても『5G』を利用したAIロボットが自動的に収穫して家まで運ぶことが可能になります。

なぜ、4Gではなく『5G』である必要があるか?
それはAIでデータ分析する際、膨大なデータを外部の高性能パソコンに通信する必要があります。
4Gの通信速度では難しかったですが、『第3世代AI(ディープラーニング)』の高性能AIと、『5G』の高速通信を組み合わせることにより、人間の代わりに収穫できるレベルにまで到達しました。

さらに、収穫以外には受粉のためのミツバチの管理、肥糧、水やりも全て『第3世代AI』と『5G』が行うことができます。
また、収穫ロボットにカメラがあれば、ロボットをラジコンのように操作して畑の状況を自宅からスマホやパソコンで確認したり、夜はAIによる自動パトロールをさせることもできます。

医療

『5G』『ロボット』『仮想現実(VR)』によって、医療の遠隔操作が可能になります。
手術をするには、手術のできるお医者さんのいる病院に行かないと、手術ができませんでした。

しかし『5G』による高速通信によって、映像やロボットと伝達するタイムラグがほぼ無くなるため、遠隔手術が可能になります。
仮想現実(VR)はお医者さんが装着する機械となりますが、VRによってお医者さんも目の前に患者さんがいるような視覚を得られます。

つまり、北海道に患者さんとロボットがいれば、お医者さんが沖縄や海外にいても、遠隔操作で手術が可能ということです。
『AI』の進化によって、ポリーブの早期発見や手術も自動化する実験も進んでいるため、今後はお医者さんの負担も緩和されるのではないでしょうか?

今回ご紹介したもの以外に『5G』『AI』『ロボット』を組み合わせることにより、自販機の補充、荷物の配送、パトロール、介護など、様々な仕事が便利になります。

まとめ

テクノロジーが進化すると、世界の常識も大きく変化します。

自動車ができれば『自動車社会』になりました。
インターネットができれば『ネット社会』になりました。
スマホができれば『スマホ社会』になりました。

トヨタが100年間、自動車一筋で頑張ってきましたが、今は『自動車会社』から『IT会社』に変化しようと動いています。
つまり、日本一の大手企業が「今後、自動車だけでは難しい」と判断したわけです。
トヨタが変われば、協業している中小企業も変化を求められます。

ニュースを見ていると、トヨタだけでなく、銀行や飲食などの多くの業界でも、『AI』『5G』で作業効率を上げて経費削減・品質改善を進めようとしていることがわかります。
『5G』『AI』『ロボット』によって、働き方が大きく変化し、社会に求められる人材も変わります。

安定した生活を送りたいならば、『テクノロジー』や『世界のニュース』について日々学び、どの時代でも社会貢献できる人になりましょう!

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