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次の10年を決める「ビジネス教養」がゼロからわかる! 5Gビジネス見るだけノート(監修:三瓶政一)|読書感想

次の10年を決める「ビジネス教養」がゼロからわかる! 5Gビジネス見るだけノート オススメの本
次の10年を決める「ビジネス教養」がゼロからわかる! 5Gビジネス見るだけノート

今回は5Gで世の中がどのように変化するかがイラスト入りでよくわかる《次の10年を決める「ビジネス教養」がゼロからわかる! 5Gビジネス見るだけノート》(監修:三瓶政一)という本のご紹介をします。

この本に出てくる5Gは、今の日本のスマホで利用されているsub6の5Gではなく、ミリ波の5Gとなります。

簡単にご説明するとsub6は周波数6GHzまでのもので、ミリ波は30GHz~300GHzのもの言います。

5G(sub6)

【メリット】
・4Gの基地局を利用できる
・電波の届く範囲が広い
・障害物を通り抜けやすい

【デメリット】
・通信速度がミリ波と比べて、速度&同時接続がすごく劣る

5G(ミリ波)

【メリット】
・超高速通信
・超低遅延
・多数同時接続

【デメリット】
・基地局を新たに作らないといけない
・電波の届く範囲が狭い
・障害物を通り抜けにくい

それぞれメリット&デメリットがあります。

ミリ波のメリットは世の中を大きく変えるものですが、その分基地局をたくさん作らないといけなかったり、健康被害を気にした場所に設置するなどの様々な問題があります。

それでは、ミリ波の5Gが世の中をどのように変えるのか?を、この本を使ってご紹介します。

①スマートグラス

手持ちのデバイスは、通信規格が2G、3G、4Gと変化する度にPHS、ガラケー、スマホと、変化してきました。
このスパンは約10年毎です。

皆さんが持っているスマホが普及したのが2012年なので、来年で10年目となります。

そこでAppleやGoogleやAmazonなど大手企業は5G時代に適したデバイス『スマートグラス』の開発を進めています。

スマートグラスとはメガネ型デバイスです。

名探偵コナンのコナン君が使っているメガネをイメージしてください。

ガラス部分に半透明で映像が表示されたり、電話できたり、撮影したり、スマホで出来たことがメガネでできるようになります。

それではなぜ、5Gに適したデバイスがメガネ型のスマートグラスなのか?

それは5Gの3大メリットである超高速通信、超低遅延、多数同時接続があるからです。

これらにより、スマホやタブレットなどに必要なCPUやメモリや基盤などの大きい部品が無くても、スマホやタブレットの機能を使うことができます。

本来は、ディスプレイに表示したり、LINEやゲームなどのアプリを使う時に頭脳であるCPUやデータを保存するためのメモリが必要ですが、それらを全て5G通信で他のパソコンに代替することができます。

つまり、スマートグラスはデータを送受信するだけのもので、アプリを使ったりデータを保存するのは、AppleやGoogleなどの大手企業のパソコンがやるということです。

任天堂switchやPS4などのゲーム機を思い浮かべてください。

コントローラーを本体から切り離しても操作できますが、実際にゲームの処理をしているのは本体です。

このコントローラーがスマートグラスになり、ゲーム機本体が大手企業のパソコンになります。

スマートグラスとパソコンがどれだけ離れていても、5Gの超高速通信、超低遅延、多数同時接続によって約0.1秒で送受信できます。

また、今まではパソコンの画面やスマホの画面を見ていたため、現実世界とデジタル世界の境界線がありましたが、メガネにすることによって境界線が無くなります。

どういうことかというと、スマホを使う時にはスマホの画面を見ないといけませんが、メガネだと視界が全て画面になります。

大きいモニターもいらなくなるため、今後はパソコンモニターも無くなっていくでしょう。

②MaaS

それでは、次に5Gで利用できるサービス『MaaS』です。

MaaSとはMobility as a Serviceの略称で移動サービスのことです。

5G対応デバイスの音声機能を使って「最寄り駅に行きたい」と言うと、すぐに自動車が迎えに来て、最寄り駅に連れて行ってくれます。

そして、支払いなどはオンラインで自動支払いされます。

自動運転が始まる前はタクシー代など高額になりますが、自動運転のシェアリングカーが出てくると、どれだけ移動しても料金が月額一定のサービスを行う会社も出てくると予想されています。

そのため、駐車場代、ガソリン代、自動車保険など自動車の維持費を気にせずに、月額で自動車に乗り放題の時代になるということです。

③ドローン配送&集荷

今はAmazonや楽天で注文すると、配送業者さんが荷物を持ってきてくれます。

しかし最近、Amazonの配送業者さんがお客さんの荷物をぶん投げまくるという、悪いニュースがありました。

配送業者さんは忙しいのに時給はそんなに高くないため、ストレスが溜まって悪いことをしてしまう人もいます。

このような配送業者さんのトラブル含め、準備の時間や渋滞などの影響を無くし、素早く配送&集荷できるAIドローンが5Gによって可能になります。

GoogleやAppleにある超高性能のパソコンで、ドローンの映像や音声を自動判断して、荷物を安全に運ぶことができます。

④遠隔手術、介護ロボット

5Gの通信誤差が約0.1秒なので、お医者さんがどこからでもロボットを使って手術することができます。

例えばラジコンをイメージしてください。

お医者さんが沖縄でコントローラーを使って、北海道にある手術ロボットで手術をする感じです。

こう聞くとめちゃくちゃ怖いですが、コントローラーといっても本当にラジコンのようなものではなく、指に器具を取り付けて、触感が伝わるような医療用コントローラーが出てくるでしょう。

また停電による誤動作も予想されますが、停電対策の発電機など準備して、患者さんが安心できる手術ロボットになると思います。

もし誤動作で手術が失敗したら、病院だけでなく、ロボットの製造会社も信用を失って倒産してしまいかねません。

なので手術ロボットに関しては、もの凄くたくさんのテストを繰り返し、超高品質で超安全なロボットになるでしょう。

怖いことばかり話しましたが、今以上に助かる命が増えるとも言われています。

なぜなら今は、腕の良いお医者さんは都会に集まっていて、地方で緊急オペをすれば助かる命も助からない場合があるからです。

そのため、5Gによる手術ロボットが生まれることによって、地方でも腕の良いお医者さんが手術ロボットをリモート操作して、たくさんの人を助けることができます

⑤スマートファクトリー、店舗

工場のライン作業、レジ、商品補充など様々な人間の仕事が5G&AIによって自動化できます。

なぜかというと、人間の目の代わりに4Kカメラ、聴覚はマイク、触覚&嗅覚はセンサーなどから情報を収集し、5Gによって超高性能パソコンでAI処理して働かせることができます。

アメリカではAmazonが無人コンビニを作り、上手くいっているようです。

もしAmazonが日本でもコンビニを作れば、人件費のコスト分商品の値段を下げることができるので、コンビニやスーパーやデパートなどは価格競争では勝てなくなるでしょう。

しかし、人間だから良いサービスを作る必要があります。

知らない人とお話できるカフェだったり、料理パフォーマーだったり、5Gが普及すると現代よりコミュニケーションサービスが大切な時代になると思います。

⑥学校、塾

今は少子化になりつつありますが、その状況で学校の先生が足らない問題が起きています。

そして、教員免許さえあれば先生になれてしまう学校もあり、教員の質が下がっているというニュースもありました。

しかし、先ほどご紹介したスマートグラスを利用することによって、1人の先生が何百人の生徒を同時に授業できるようになります。

「先生と生徒との触れ合いが大切!」という方もいますが、距離が近すぎて肉体関係に発展してしまう事件があります。

今は先生不足で教員免許さえあれば若い男女とそういう関係になれるので、道徳の無い先生が増え、子供達と男女関係に関わる悪いニュースが増えています。

昔のように良い先生が多ければ触れ合いは大切ですが、現代では子供達の心や体を傷つける先生の問題も多いので、子供達のためにも解決しないといけない問題だと思います。

そのためには、信用できる先生から適切な距離で学ぶ時代になるでしょう。
オンラインで自分に合う先生を見つけ、学ぶオンライン学校に変化していくのではないかと予想しています。

これは学校だけでなく、スクールも同じです。

1人で何百人の生徒に教えられるため、先生不足問題は解決され、子供の体目当ての先生はいらなくなります。

つまり、5G時代の先生は人間として価値の高い先生だけが働ける社会になるでしょう。

⑦クラウドゲーム

子供から大人まで大人気の『APEX』など、面白いオンラインゲームはたくさんあります。

しかし、移動速度を上げたり、どこに撃っても敵に銃弾が当たるなどのたくさんのチートがあり、運営会社はこのチートの対策ができずにお手上げ状態です。

このチート問題を解決するのが5Gによるクラウドゲームです。

クラウドゲームというのは、ゲームプレイヤーがコントローラーで操作するとそのデータをGoogleやAppleなどの超高性能パソコンに5Gで送り、超高性能パソコンが全て処理する仕組みです。

つまり、5G対応のコントローラーとモニターさえあれば、ゲーム機本体が無くてもオンラインゲームを遊べるということです。

このクラウドゲームに関しては、Amazonが「ルナ」というゲーム配信サービスを始めています。
Googleも「stadia」というクラウドゲームサービスを始める予定でしたが辞めました。

理由としては「プラットフォームを強化するため」とのことですが、おそらくゲーム市場参入の難しさに危険を感じたのではないでしょうか?

ゲームというのは、出せば必ず多くの人に売れるものではなく、売れれば別会社が似たようなものをリリースして顧客が分散します。

さらに開発やサーバー維持費やチート対策など、もの凄くお金がかかります。

APEXなどの対戦ゲームはチートを使う人がいると、チートを使えない人は勝てません。

そしてチーターに呆れてユーザーが減っていくと、開発やサーバー維持費で赤字になって、ゲーム運営を継続できなくなります。

そのため、オンラインゲームの運営会社はチート対策のために、クラウドゲームに移行すると予想しています。

⑧トヨタのウーヴン・シティ

自動車メーカーのトヨタは、5Gの普及に向けて静岡県に『ウーヴン・シティ』という巨大なインターネットでモノ&コトが繋がるコネクティッド・シティを今年から開発するようです。

このウーヴン・シティは自動車/家電/お店/信号機/監視カメラなどの全てのモノが5Gで繋がり、AIによって管理されます。

何かSF映画の話のようですが、そのSFのようなシティを作るということです。

「管理されることって怖い!」と思う方は多いと思いますが、人間の不注意による自動車事故、窃盗や殺人などの犯罪を減らすことができます。

人間が誕生して何千年と歴史がありますが、悪い人がいなくなることはありません。
「飲酒運転するな」と注意しても飲酒運転する人はいるし、お店や人の家からモノやお金を盗む人は必ずいます。

そのため、人間の不注意による事故や事件を減らすために人間が操作する乗り物を無くして、監視カメラを街中にたくさん取り付けて、5G&AIによって管理するウーヴン・シティを作るということです。

だけど、常に監視されるのは気持ち悪いことです。

プライベート空間にカメラがあったら「誰かに見られてないかな…」というストレスがあります。

なので、

・AIに監視されない自動車事故や窃盗・殺人の多い社会に暮らすか?
・AIに監視される自動車事故や窃盗・殺人の少ない社会に暮らすか?

を選ぶ未来が来るでしょう。

おわりに

今回は《次の10年を決める「ビジネス教養」がゼロからわかる! 5Gビジネス見るだけノート》についてご紹介しました。

まだミリ波の5Gは日本では全然普及していないので、夢のようなお話に聞こえたと思います。

しかしアメリカや中国では利用される場所が増えていて、過去に3Gでガラケー、4Gでスマホが日本に普及したように、近い将来に日本でも普及するでしょう。

5Gが普及して、自動運転や無人コンビニや無人スーパーが増えてれば、便利になる分、誰でもできる仕事がたくさん減ります

これは自動車が普及して馬車を利用する人がいなくなったように、農機具が生まれて農家の手伝いで生活していた人がいなくなったように、時代によって仕事は変化します。

時代による仕事の変化を怖がるだけでは、仕事がなくなるのを待つだけの人になってしまいます。

地震はいつ来るかわからないから怖いです。

だけど、台風はテクノロジーの発達によっていつ頃どの辺りにくるか予測でき、食料を確保したり、避難所に避難することができます。

5Gも知っておけば対策ができます。

今からコミュニケーション力創造力をしっかり鍛えて、5G時代も働ける人になりましょう。

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