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ゼロから作るDeep Learning(著:斎藤康毅)|読書感想

ディープラーニング オススメの本
ディープラーニング

今回はAIのディープラーニング(深層学習)について、《ゼロから作るDeep Learning》(著:斎藤康毅)についてお話します。

最初に注意しておくと、この本はANDゲート/NANDゲート/ORゲートなどの論理回路、偏微分/勾配法/三角関数/シグモイド関数/ソフトマックス関数など、難しい数式がたくさん出てきます。

そのため、数式やプログラミングの知識の無い人が読んでも難しい本になっています。

そこで今回は、難しい内容を省いて、誰でも簡単にディープラーニングがわかるようにご説明します。

ディープラーニングとは?

ディープラーニングとは?

知らないことを、人間のように覚えるAI

人間は生まれた直後、猫を見て「猫だ!」とか、鳥を見て「鳥だ!」と判断できません。

何度も見て、お父さんやお母さんから教えてもらったり、絵本を読んだりして覚えます。

この何度も見て覚えていくことを、ディープラーニング(深層学習)と言います。

つまりAIが画像や言葉を覚える方法ために、人間の脳と同じ作業をするということです。

人間は経験を増やすことによって、脳が何が何なのか判断できるようになります。

でもAIの場合、普通のパソコンを使うと、猫と判断するのに何時間、何ヵ月とかかる場合があります。

これは人間の脳が、パソコンより遥かにコンパクトかつ性能が高いということです。

「AIめっちゃ時間かかって使えないじゃん」と思いますが、パソコンは繋ぎ合わせるでスペックを上げることができます。

一般に出回っているパソコンでは、画像や映像をAIで処理することがすごく難しいです。

だけどAmazonの主力である『AWS』、GoogleがYouTubeのサーバーとして使っている高性能パソコンを連結することで、人間の脳に近い速度で画像や映像から「何が何であるか?」を判断できるようになります。

パソコンの性能が上がっても、まだ難しいことがあります。

猫を「猫だ!」と判断するためには、1万以上の画像を用意しなければなりません。

猫といっても、トラ柄/白色/黒色などの毛の色、小さい/大きい/デブ、しっぽが長い/短い、優しい目つき/怖い目つきなど、いろんな猫がいます。

さらに歩いている猫/寝ている猫/仰向けになっている猫など、仕草もさまざまです。

このように猫だけでも、見た目が違ったり、仕草が違ったり、見え方がたくさんあります。

なので判断する画像が多いほど、AIの判断能力が上がります

どのようにAIが賢くなるのか?

AIは成長する

ディープラーニングは使えば使うほど、精度が上がる

それではどのように「猫であるか?」を判断するかというと、例えば1枚の写真をAIに判断させます。

AIはたくさんの写真から、今見ている写真や映像と似ている耳/目/鼻/口/毛の色/しっぽなど、部分ごとにどの写真と似ているかを探します

そして過去の写真で一番近いものが『猫』なら、今見ている写真を『猫』と判断します。

最後に今見ている画像も記憶します。

この今見ているモノを過去のモノと比較して判断し、さらに今見ているものを記憶して賢くなる方法が『ディープラーニング』です。

今までもAIと呼ばれたものがいくつかありますが、このディープラーニングは最新のAIとして注目されています。

ディープラーニングは誰でも使える?

ディープラーニングは5G(ミリ波)がないと使えない

5G(ミリ波)が拡大すると、でも様々なAIが利用できる

ディープラーニングを利用するためには、AmazonやGoogleが所有している超高性能パソコンをたくさん使わないといけません

一般人だけでなく、一般企業でも無理です。

「じゃあAIは使えないのか」というと、誰でも使えるようになるのが『5G(ミリ波)』です。

ミリ波の5Gは超高速&超低遅延で通信できるため、例えば、沖縄から北海道にあるラジコンを1秒のズレもなく操作することが可能になります。

この超高速&超低遅延の5G(ミリ波)により、どのパソコンからもAmazonやGoogleの所有している超高性能パソコンを操作して、誰でもAIが使えるようになります。

スマホやパソコンやゲーム機も今後は部品数が減って、超軽量になり、超安くなるでしょう。

2021年の5Gはミリ波ではない

5Gは2種類ある

5G(sub6)では、AIを活かせない

2021年現在、日本で多用されている5Gは5G(sub6)です。

5G(sub6)は、5G(ミリ波)より通信速度が遥かに遅いので、AIを利用することができません。

ミリ波は超高速通信ができる分、壁を通り抜けられなかったり、基地局から遠い場所に電波を飛ばせないというデメリットがあります。

sub6は超高速通信ができない分、壁の影響は受けづらく、4Gの基地局を利用して電波を長距離に飛ばすことができます。

つまりミリ波の基地局はほとんどないけど、5Gのスマホを売るために、4Gより少し早い電波を5G(sub6)と呼んでいます

最新のiPhoneを手に入れて「5Gはやーい」と言う人もいますが、「それはAIが使える真の5Gじゃないよ」ということです。

5G(ミリ波)で働き方&生活が大きく変化する

5G(ミリ波)でAI社会が大きく変化する

世界的に仕事の自動化が始まる

アメリカや中国では、ミリ波の5G用の基地局を増やしたり、衛星を飛ばすことを進めていて、今後は5GによるAI産業が活発化するでしょう。

そして、ディープラーニングのAIを利用すると、たくさんの作業を人間の代わりにAIロボットが行えるようになります。

5Gについて詳しく知りたい方には《次の10年を決める「ビジネス教養」がゼロからわかる! 5Gビジネス見るだけノート》がオススメです。

例えば、自動運転/レジ/商品管理/工場のライン作業/物流/農業/掃除/道路工事など。

人間が見たり、聞いたり、触ったりする作業は、全てAIロボットがディープラーニング&5Gでできるようになります。

AIロボットは人件費がいらず、体調によるミスやサボることがなく24時間働き続けることができるので、資本主義の国は確実にAIロボットを活用します。

AIロボットは人件費がいらないので、どの業界でも大きな経費削減になり、商品の値段を大幅に下げても利益を得ることができます。

なのでAIロボットで代用できる仕事はアメリカや中国といった先進国が取り入れて、今後はものすごく安いのに質が良い商品が現れるでしょう。

現代はネット通販で手軽に海外の商品を買えるので、日本人も海外メーカーの商品を買うようになると思います。

既にスマホやパソコンは、海外メーカーのAppleやDELLを選ぶ人がたくさんいたり、テレビよりも海外のNetflixを観る人が増えてます。

なので僕は「新しいテクノロジーを否定している社長の会社は倒産する」と思っています。

今後はディープラーニングの『AI』と、超高速&超低遅延の『5G(ミリ波)』によって、世界規模で新しい働き方&生活になるでしょう。

おわりに

今回はプログラミングを学んでない人も、《ゼロから作るDeep Learning》がわかるようにご紹介しました。

僕は仕事だけじゃなく、学校教育も衰退すると考えています。

なぜなら、今の学校教育は『作業指示通りに動く人間』を育てる教育で、それはAIロボットが得意な作業だからです。

今後は世界的に「うちはAIロボットのプログラマーとメンテナンスできる人しかいらないよ」という会社が出てくるでしょう。

だけど、感情は数値化できていないので、今のAIでは感情を作ることができません。

AI社会に必要な教育は『他人を感動させたり、幸せにする教育』です。

僕が他にオススメする本は厳選|すぎの先生のオススメ本にまとめてあります。

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