会社で勤めたり、様々な業界の人達と話したり、ニュースなどで感じたことは「業務改善を嫌うおじさんが多いこと」です。
僕は大学生の頃にプログラミング専攻で勉強をしていました。
プログラムを作るとき、仕様追加やバグ(不具合)に備えて、整理整頓する作業効率化アップの能力が必要となります。
レベルの高いプログラマーほど作業効率アップを考える能力が高く、仕様追加やバグが起きた際の対応が早いです。
サラリーマンになってから、作業効率の悪い仕事がたくさんありました。
だけど作業効率を上げるために改善していると、様々なおじさん達に怒られ、嫌がらせを受けました。
非効率なおじさん社員は業務改善を嫌う
僕は新卒で、自動車の設備会社に入社しました。
丁度リーマンショック直後に入社したので仕事がほとんどなく、部署をたらい回しにされて、30代上司の社内の管理部に異動しました。
そこでは電卓で各部署の人件費を計算していたので、業務改善のためにExcelで簡単な集計ソフトや、棚卸資料の集計ソフトなどを作りました。
すると毎月の業務時間がどんどん減っていき、僕の仕事がほぼなくなりました。
そして上司から「購買部の残業が多いから助けてあげて」と言われ、購買部へ異動となりました。
購買部では設計者から紙で部品リストを貰い、発注用データベースへ入力する作業がありました。
設計者30人に対して購買部は5人。
設計者のミスが多く、日々「明日入れて!」と無理な対応が多い仕事でした。
僕は7時に出勤して、0時に帰宅する日々に疲れました。
そこで設計者が発注用データベースに入力して、ミスを自動検知するアプリ開発の企画書を作成し、上司に業務改善として提案しました。
僕の計算では、このアプリがあれば購買部全員の残業時間が無くなる予定でした。
そして開発費は約100万円の見込みで、購買部の毎月の残業代が180万円以上のため、1ヶ月でプラスになるものでした。
だけどおじさん上司の返事は否定の一言でした。
「そんなもんに金出せるか! あと、残業申請するなよ!」
その後に入力作業と無茶ぶりの日々の仕事に将来が不安でうつ状態になって退職をしました。
変化を嫌うおじさん社員はたくさんいる
新卒で入社した会社で4年半勤め、友達の職場の状況なども聞いて、愛知は東京と比べて時代が遅れていると思っていました。
その後に2018年に東京へ引っ越して、アプリ開発の営業職と、玩具メーカーの営業を経験しました。
愛知で働いている時には「東京はどれだけテクノロジーが発展しているんだろう?」と妄想を抱いていました。
いざ東京で働いてみると、電話でのテレアポやFAXなど、働き方は愛知とはあまり変わりませんでした。
スーツ姿の多い満員電車、愚痴ばかりの飲み会など「これが都会なのか?」と驚きました。
東京はテレワークでどこでも働けたり、スーツは古いものだと思っていました。
しかし日本の都会は、アナログ的かつ非効率でした。
東京に住んで感じたのは、テクノロジーを嫌うおじさん社員が多く、経営者/役員も考え方の古い人が多いことでした。
古い考えのおじさん達が多いと、新しい考えの若者が入っても変化しません。
変化を嫌うおじさん社員の多い会社は、売上も上がらず、人手不足に陥る
「俺は昔からずっとこれでやってるんだ!」と、自信満々のおじさんっていませんか?
変化を嫌っていては、今後のAI/5Gを利用する海外企業に売上が取られます。
人件費を含めた原価に対しての価格&品質で勝負できなくなり、売上は下がるでしょう。
そして売上が伸びず、給料やボーナスは少なくなります。
生産性の高い人は、給料の高い企業に転職します。
現代はTwitterやYouTubeなどで、会社で働かなくても稼げる時代です。
今までのように若い人を終身雇用&年功序列で縛ることは難しくなります。
変化に順応な社員は、変化を嫌う社員から嫌われる
2020年から文部科学省の方針により、全国の小学校の義務教育でプログラミングが始まります。
今までの学校教育とは異なり、プログラミング教育で効率的な業務改善を考えるスキルが身につきます。
つまりプログラミング教育を学んだ人は、非効率な作業を効率良くして、工数削減や経費削減をしようと考えます。
だけどロジカルシンキング&クリティカルシンキングを鍛えていないおじさん社員は変化を嫌います。
それは自分達の今の作業が減り、新しいことを覚えるのが嫌だからです。
新しいことを覚えたくない、変化を嫌うおじさん達はどうするか?
新しいことにチャレンジすると、必ず何か失敗します。
失敗を成功するためには必要なことです。
変化を嫌うおじさんは失敗や学ぶ事を拒み、新しいことにチャレンジしないので、保守的かつ生産性が低いです。
例えば若手社員が新しいことにチャレンジして失敗します。
そこで変化を嫌うおじさん達は「お前何やってんだ!俺の言った通りやってたら良いんだよ!」と注意するでしょう。
変化を嫌うおじさんは会社のために頑張った若手社員をいじめて、自分の方が上だとアピールして喜びます。
そして若手社員は成長意欲のない職場に対して、将来が不安になって退職します。
変化に順応な社員は、生産性の高い会社に転職する
これらの不安や不満が積み重なった若手社員は転職します。
非効率な変化を嫌うおじさんが会社に残り続け、非効率な仕事しかできない若者がおじさんになり、どんどん人手不足になります。
どれだけ企業が頑張って優秀な若手社員を雇っても、終身雇用&年功序列がある限り、変化を嫌うおじさんがいる限り変わりません。
そして日本市場に新テクノロジーで生産効率の高い外資系企業が次々と参入し、2019年から各日本企業が焦りだして、黒字でも早期退職の勧誘というリストラを始めています。
早期退職を勧誘されてしまう方はどういう人か?
早期退職の勧誘を受ける方は、生産性の低い非効率な変化を嫌う人です。
こういう人達は一時的な退職金を貰って喜ぶ人もいますが、転職しても年収は下がるでしょう。
年収を上げるためには時代に合った能力を鍛えて、たくさんのトライ&エラーを経験することです。
おわりに
バブル時代と言われていた30年前は、世界時価総額ランキングTOP50位以内に、日本企業が32社も入っていました。
でも、2019年のTOP50位の日本企業はトヨタ1社のみです。
(『世界時価総額ランキング』(世界の企業価値の順位)で検索いただければランキング表を見ることができます)
この30年間で何が起きたか?
バブル時代に新卒で入社した人達が50代になり、お偉い役職になっています。
この時代は指示通りに仕事をしていれば給料やボーナスがたくさん貰えて、残業代も貰えていた世代です。
30年前は世界から日本の商品力の信用が高く、輸出業も盛んで、たくさん稼いでいた日本企業が多かったです。
今は海外ではレジや搬送業などの無人化が増え、単純作業の人件費を削減し、利益を増大する外資系企業が増えています。
また日本より貧しかったシンガポールやタイなどの途上国も、新テクノロジーがどんどん発達し、近代都市化が進んでいます。
しかし日本企業はバブル時代のおじさん達が変化を嫌い、生産性が上がらずに商品力も弱くなりました。
日本企業は終身雇用&年功序列が「当たり前」でしたが、近年では外資系企業に商品力で勝てなくなっって、会社存続のために早期退職(リストラ)を始めています。
今後リストラされない人は、会社を成長させてくれる効率的な社員です。
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