ネタバレ注意!!!
今回は意思を持ったAIが出てくるアニメ『電脳コイル』についてお話します。
この作品は2007年、つまり13年前にNHKで放送されていたアニメです。
今ではAmazonPrimeで全話視聴することができます。
また漫画版もあるそうです。
10話ぐらいまでは個人的にあまり熱が入りませんでした。
Fateやソードアート・オンラインは1話見ると続きが気になって1日ぶっ通しで全話見たけど、電脳コイルは10話まで1日1,2話見てお腹いっぱいでした。
序盤のストーリーは『電脳メガネ』といった現実世界に電脳世界を表示するメガネで小学生の子ども達が、仮想物で戦ったり、仮想生物と仲良くするドラえもんのようなほんわかアニメです。
13話から急に面白くなる
しかし13話からストーリーはスピリチュアルな話になって、26話までぶっ通しで見てしまいました。
見終わった時間は朝4時!
主人公ヤサコの男友達ハラケンが、昔好きだった女の子が電脳メガネによって原因不明の交通事故で亡くなったという話から、どんどん電脳世界の奥にある魂の世界について語られるようになります。
転校生のイサコは、強気な性格で孤立していました。
「暗号屋」と呼ばれており、ハッキングをしたり、電脳世界で戦うとかなり強い女の子でした。
しかしイサコの兄は病室で意識不明の状態で、その兄を電脳世界から取り返せるという都市伝説を信じ、イサコはキラバグというレアアイテムを探し続けていました。
そしてハラケンのお姉さん、あだ名はオバちゃんと呼ばれている人が、キラバグ集めを阻止しようとします。
しかしイサコはキラバグを集めて、お兄さんの魂があるであろう冥界の通路(アニメ内では『アッチ』と呼ばれる通路)を開きます。例えると鋼の錬金術師の『扉』です。
一番最初にアッチに行ったのは、好きだった女の子を探していたハラケンです。
横断歩道の向かい側に彼女が立っていて、言葉が聞こえないので横断歩道を渡ろうかどうか迷っているうちに時間切れになってしまいます。
現実の世界では、電脳メガネで見えている自分の体『電脳体』がブレており、この状態でメガネを外すと「魂が体に戻ってこれない」という噂があり、ブレを治すパッチを当てて治します。
後半は超シリアスで超引き込まれる
ストーリー後半は、アッチへ行く通路は不安定で、もしかしたら、その日の夜にどこかでまた通路が開くかも…というもので、前半のドラえもんのようなストーリーから、一気に鋼の錬金術師やエヴァンゲリオンのような重いストーリーに急変します。
そして忘れてはいけないのが、これはNHKで放送されていたアニメです。
噂通りにアッチへの通路が開き、それは主人公のヤサコの妹、キョウコの寝ている近くでした。
キョウコの魂は『ヌル』と呼ばれる電脳生命体にアッチへ持っていかれ、近くで寝ていた犬型電脳ペット『デンスケ』が叫びます。
通路の影響は、ヤサコの家に影響が広がり、家のあちこちから無数のヌルが出現します。
そしてヌルに触れ続けると魂がアッチに持っていかれるという、ホラーアニメに変わりました。
犬型電脳ペットのデンスケがアッチに飛び込み、いろいろあってキョウコの魂を助け出したところでハラケンのお姉さんであるオバちゃんが、ヌルと戦うガンダムのファンネルのようなものを搭載した電脳兵器『サッチー』を連れて登場し、ヤサコはなんとか助かりました。
アッチへの通路を開いたイサコが病院へ行くと、お兄さんがいなくなっていました。
実は今まで見ていたお兄さんは、電脳メガネ関連会社に復讐を考えていた『ネコメ』という人の作った映像でした。
お兄さんの体はとっくの昔に埋葬されていたのです。
イサコがショックで落ち込んでいたところ、ヤサコと出会ってヤサコの家に行ったところ、デンスケが死にかけだと気付きました。
デンスケはアッチでキョウコを救うために自分の体がボロボロになっていました。
イサコは自分の責任で死にかけているデンスケを救うために、『ネコメ』にアドバイスを求めました。
そして「首輪を外すと元気になる」と教えてもらい、首輪の鍵を探しにいきます。
このときにイサコは『ネコメ』が主導でお兄さんを利用して、アッチの通路を開こうとしていることに気付いていませんでした。
デンスケの首輪を外すことに成功しますが、実は首輪を外すことによって元気になるわけではなく、アッチへの通路が開く鍵だったのです。
デンスケはここで力尽き、死んでしまいます。
最終回周辺ではヤサコがイサコをアッチから救い出し、視聴者がずっと気になっていた主人公の『ヤサコ』と転校生の『イサコ』が、なぜ似たようなあだ名なのか?という真実がわかります。
気になる方は、今ならAmazonPrimeで無料で見れるのでご視聴ください。
(2021年5月8日まで)
まとめ
前半はドラえもん、後半はハガレンやエヴァンゲリオン、途中でガンダムが割り込むといった、凄く不思議なストーリーでした。
スピリチュアル、恋愛、ホラーといった点で考慮すると、新海誠さんの映画『君の名は。』に結構似ているかもしれません。
僕は『君の名は。』が大好きなので、ドはまりしました。
「NHKだから子供向けだろう」と思っていましたが、見事に裏切られ、後半になるほど続きが気になって止まらなくなりました。
レビューを見てもかなり評価の高い作品です。
話が少し変わりますが、現在GoogleやAppleが5G対応のスマートグラスといったものを開発しており、2023年頃に発売予定とのことです。
スマートグラスは電脳メガネと似ており、現実世界にデジタル画像を表示されるといったものです。
しかし電脳コイルのように意思のある電脳生命体が現れたり、魂が抜かれたり、ファンネルが攻撃してくることはありません。
2007年に、このスマートグラスを予測したアニメはおそらくこれが初めてでしょう。
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