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「会社四季報」業界地図2022(東洋経済新報社)|読書感想

会社四季報 業界地図2022 オススメの本
会社四季報 業界地図2022

今回は会社四季報シリーズの、業界地図2022についてご紹介します。

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会社四季報は「別の業種に転職したい!」「株を始めたい!」という方にオススメです。

2021年12月現在では、世界中でテクノロジーが急速に発達していて、AIやDXを利用した商品/サービス開発をする会社が増えています。

こちらの本には170の業界について、売上&利益、また現状&今後の分析がわかりやすく書かれています。

転職や株を始めたい人は、世の中にはどのような業種があって、今どうなっているのか理解しましょう。

宇宙開発

2030年には宇宙旅行が常識になってるかも

民間用の製品&サービスの開発が急速に進んでいる
SDGsでも注目されている

2021年は、宇宙飛行開発に多くの民間企業が参入しました。

電気自動車の開発で株価が爆上がりしたテスラが出資している、スペースXも絶好調です。

スペースXは民間用のロケットだけじゃなく、世界全域を宇宙からカバーする通信網、つまりスマホやパソコンのアンテナを宇宙に作るそうです。

現在、日本で利用されている通信キャリアは日本企業のdocomo/au/KDDI/楽天ですが、将来は海外企業の通信キャリアが参入するでしょう。

ユーチューバー

ユーチューバーも1つの業界

個人で稼げる仕事
2020年以降、多くの芸能人が参入
レッド・オーシャンなので、広告費以外で稼ぐ方法が必要

5年前までは、「ユーチューバー」という言葉を知らない人がたくさんいました。

僕も2017年に玩具会社に入社したとき、ヒカキンさんを初めて知りました。

しかし今では、とんねるずの石橋貴明さんや、歌手の和田アキ子さんなど、たくさんの芸能人がYouTubeで動画を公開しています。

今後は有名人だけじゃなく、多くの企業が広告媒体として参入するでしょう

電子部品

世界的なテレワーク化によって、電子部品の需要が増えた

パソコン/スマホ/通信機器など、全て電子部品
電子部品の需要は今後も拡大する見込み

2020年~2021年はコロナ禍の影響によって、世界的にテレワーク化が進み、パソコンや家庭用Wi-Fiの需要が一気に増えました。

そして今後は、自動運転の自動車/宇宙開発の製品/スマートグラス/ドローン/工場のリモート化/スマートシティなど、新しい商品がたくさん生まれるので、売上は継続的に伸びるでしょう。

ネットを利用したテクノロジーについて知りたい方は、《次の10年を決める「ビジネス教養」がゼロからわかる!5Gビジネス見るだけノート》をご覧ください。

ただ材料不足の問題が起きているので、代替品を見つけるなどの問題解決が必要です。

AI

AI時代に突入

GoogleやAmazonなどの大手企業がAIサービスに力を入れている
ディープラーニングのAI市場は加速する

今までゲームやネット広告などで簡易的なAIはありましたが、5G(ミリ波)によってAIはさらに高性能になります。

例えば、名前を知りたい植物にカメラを向けると名前を教えてくれたり、部品や食料品などの在庫管理をしてくれたり、AIがたくさんの悩みごとを解決できるようになります。

また自動運転や宇宙開発でもAIは重要になってくるので、世界中でたくさんの企業が力を入れている業界です。

eコマース

ネット通販の売上が好調

テレワーク化によって、ネット通販の利用者が増加
メルカリやヤフオクなど、個人で売買できる

Amazonなどのネット通販を利用する人が、世界中で増加しています。

理由としては、コロナ禍で外出を控え、外出せずにネット通販を利用する人が多かったからです。

今後は以前のように外出する人が増えますが、ただネット通販の便利さに気づいた人は日用品はネットで購入するようになって、ショッピングは日常に必要な作業から娯楽に変化するのではないでしょうか。

現在は副業OKの企業も増え、メルカリで手作りのモノを売るなど、今後も成長見込みのある業界です。

ソフトウェア

商品の売り方や業務が大きく変化する

売り切り販売から、ライセンス販売に切り替える企業が増加
日本企業では、外資系ソフトの導入が盛んになっている

ソフトウェアは、スマホのアプリや業務管理のソフトなど、どの業界にも必要なモノです。

国がプログラミング教育を急いでいるのは、ソフトウェアの開発者が不足しているからです。

ソフトウェアは世界規模で需要が高く、年収も伸びている業種です。

パソコン&ネットだけでできる仕事なので、今後はテレワークで海外企業のソフトウェア開発を受託する副業も増えるでしょう。

アウトソーシング

外注化が堅調

アメリカ大手企業のアウトソーシング利用率は8割
日本のアウトソーシングは発展途中

働き方改革の残業規制や、税金や保険などの会社の負担が増えて、社員を雇うのが厳しい時代になっています。

またネット通販で海外メーカーの商品を気軽に買えるようになったので、市場を世界に向けないと売上が伸びません。

なので今後は、なるべく社員を雇わずに、案件毎に専門業者へ外注する企業が増えるでしょう。

加工食品

生活の変化で加工食品は好調

飲食店の時短によって、家庭で楽しめるプチ贅沢の需要が伸びた
渡航制限や天候不順で原材料が値上がり

世界中で飲食店の時短&自粛によって、家庭で楽しめる贅沢スイーツや食品が売れました。

今までは気軽に外食できたので、プチ贅沢の需要は少なかったですが、リストラや年収が下がっている現代では、プチ贅沢の需要はまだまだ続くでしょう。

スマート農業

農業のブラック労働化をAIロボットで解消

農業の人手不足が深刻のため、国&大手企業が自動化の開発を進めている
将来は農業~販売まで、全て自動化できる見込み

農業はコロナ禍前から、人件費が安い海外技能実習生を雇っていました。

しかしコロナ禍で渡航できない問題や、サビ残が常識になっているといった、人手不足が深刻な状態です。

そこで農林水産省は、AIロボットによる自動化を普及しようとしています。

クボタやヤンマーなどの大手メーカー、またベンチャー企業は、自動運転の農機具などの開発を進めています。

ゲーム

娯楽から仕事に変化

任天堂は《どうぶつの森》で過去最高の純利益
《うま娘プリティーダービー》の成功で、今後はメディアミックスが重要になる

任天堂は創業30年以上になりますが、日本で少子化が進んでいるこの時代に過去最高益になるのは、ゲームの需要が世界で増えているということです。

ゲームは、2010年まではただの娯楽でしたが、ヒカキンさんなどの多くのゲーム実況ユーチューバーが注目され、「ゲームを楽しみながら広告費で稼ぐ」という1つの仕事になりました。

海外では『eスポーツ』という賞金1億円以上の大会も増えています。

また、2021年現在に注目されている『メタバース』は、ネットゲーム内で自分のアバター(分身)を操作し、世界中の人達とコミュニケーションがとれるものです。

今後、映画《マトリックス》のように、ゲーム&現実が融合する時代に突入するでしょう。

旅行

コロナ禍で大打撃

海外旅行を中心とする会社は、売上がほぼゼロ
人員削減&デジタル化を急いでいる

約2年間の長期的な自粛によって、大きな被害を受けたのは旅行業界です。

海外旅行に行きたくても行けないし、国内も自粛要請で旅行しづらい状況でした。

またコロナ禍前からネット事業にシェアを奪われていた企業は、急ぎで人員削減&デジタル化を進めています。

動画配信サービス

動画配信サービスは新しい時代に突入

『Netflix』『ディズニー+』など、オリジナル動画が大人気
日本のテレビ局も後追いしているが、利害調整で難航

2018年に僕が東京の子供達に「テレビで何の番組を観ているか?」とアンケートを取ったとき、「テレビを観たことがない」と回答する子供が半数以上いました。

テレビを観てない子供達は、YouTube&Netflixを楽しんでいると答えたので、その時から「テレビはラジオのように衰退するだろう」と予想していました。

そして2021年は、Netflixオリジナルの《イカゲーム》が世界的に大ヒットしました。

今後もオリジナルコンテンツを独占するNetflixやディズニー+の需要は伸びるでしょう。

不動産

海外投資家が活発

消費回復を見越した海外投資家が、日本のホテルや商業施設を投資対象に動いている
多くの投資家は、オフィス需要は戻ると予想

世界中の投資家が不動産業界に注目しています。

しかし首相が岸田さんに変わった直後、金融所得課税の増税を検討している旨が発表され、多くの投資家が不安に感じています。

でも人間にはコミュニケーションの場は必要不可欠なので、少しずつ需要は回復するでしょう。

リフォーム

国が後押しする業界

テレワーク&地方活性化で、地方移住や中古物件の需要が伸びている
国は省エネの新築住宅やリフォームに対して、家電製品購入に使えるポイント(最大40万円:申請の上限数有り)を付与

テレワークになると、仕事場と家の垣根が無くなりつつあります。

僕もブログと動画撮影&編集をしていますが、全て家で作業しています。

テレワークや副業する人が増えれば、リフォーム業界の売上は伸びるでしょう。

シェアオフィス

シェアオフィスの需要が加速

家でテレワークしづらい人が、シェアオフィスを利用
完全にテレワーク化し、住所をシェアオフィスに移す企業もある
シェアオフィスにするホテルも増えている

会社を立ち上げて賃貸を借りると、月額30万円以上の経費が必要になるし、椅子や机、Wi-Fiなどの初期費用がものすごくかかります。

しかしシェアオフィスだと月額数千円で借りられるので、大きな経費削減になります。

そのため、工場がいらない受託開発や転職エージェントなどの一部企業は、シェアオフィスに本社を引っ越しています。

現在は景気悪化で副業を認める企業が増えているので、副業でシェアオフィスを借りる人も増えるでしょう。

教育

塾も生徒も、オンライン化が進んでいる

少子化で簡単に公立中学校に入れるので、勉強意欲の低い子供が多い
コロナ禍でオンライン個別塾の利用者が増え、全国が潜在顧客になった

教育業界はコロナ禍の自粛より、慢性的な少子化の方が大きな問題になっています。

少子化問題を解決するには、国や会社が子育ての環境をサポートしたり、教育費を無償にするなど、たくさんの人の考えを改善しないといけません。

そのため、今後も長期的に少子化問題は解決されないでしょう。

おわりに

今回は、僕が業界地図2022を読んで、興味のある業界についてご紹介しました。

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僕はサラリーマンのときにアプリ開発の営業をしていて、さまざまな業界の知識が必要でした。

そのときに、上司から四季報を読むように教えていただき、5年以上、毎年購入して読んでいます。

また経済を理解していると、転職にも役立ちます。

僕もこの本を読むまでは、転職できるかどうか不安な人でした。

だけどこの本を読むことで、成長しそうな業界を絞れるし、面接で業界地図について話すと高評価を得られます。

転職/投資に悩んでいる方は、ぜひお読みください。

僕が他にオススメする本は厳選|すぎの先生のオススメ本にまとめてあります。

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