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狂気のススメ(著:大杉学)|読書感想

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狂気のススメ

日本を守るために戦った教育者、吉田松陰の本《狂気のススメ》(著:大杉学)の読書感想についてお話します。

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吉田松陰は少年ジャンプで連載されていた、侍ギャグ漫画『銀魂』のラスボスの吉田松陽のモデルです。

総理大臣の伊藤博文や、尊王攘夷の奇兵隊で有名な高杉晋作を育てました。

教育者としてはとても優秀で、多くの塾生からとても愛されていました。

しかし1858年の日米修好通商条約が不平等であることに不満を持ち、幕府を倒そうとしたときに捕まって、30歳という若さで死刑になりました。

この本は吉田松陰の語った言葉に対して大杉学さんのコメントが書かれていますが、大杉学さんのコメントを含めると誰の感想なのかわかり辛くなるので、吉田松陰の言葉に対して僕の感想を書きます。

①いやしくも道に志した者が、目の前の過ちを恐れ、罪に問われることを恐れ、言うべきことを言わず、誤りをそのまま放置し、将来にその過ちを残すようになれば、それは君子の学問を学ぶ者の生き方ではない。

約束は守ろう

自分が決めたことに、失敗や他人からの指摘に怯えて何もやらないのはダメだ

Apple創業者のスティーブ・ジョブズや、パナソニック創業者の松下幸之助さんなど、有名な成功者は有言実行です

このような成功者が生み出した商品&サービスは愛され、今でも売れ続けています。

逆に、口だけ達者で無責任な人もいますが、このような社長や上司は社員から嫌われ、商品&サービスはお客さんから嫌われて売れません。

愛される人になって、価値のある人間になりましょう。

②私は、掘り出したままの粗鉱や磨いていない玉と同じであるということだ。千回磨くことで玉は本当の名玉となり、百回鍛錬することで粗鉱は硬い立派な鉄となる。だからそれまで自ら自分を捨てることなどありえない。試練と鍛錬を楽しみながら続けるのみである。

自分という原石を磨こう

勉強や経験をたくさん繰り返すほど、価値のある人間になれる

吉田松陰は、勉強や鍛錬を楽しく続け、何歳になっても成長し続けることが大切だと考えています。

僕は若い頃、同じことをゲーム会社のディレクターに言われました。

名古屋で契約社員として働いていたときに、上司から契約終了と通達されました。

しかし退職直前に、東京本社から来た社長とディレクターに「本社で働くか?」と言われて、すごく驚いたことを今でも覚えています。

そして本社で営業をして半年が経った頃、売上が全然取れずに自己嫌悪になって、ディレクターに「何で僕を選んだんですか!?」と訊きました。

その時に言われたのは「目に輝く原石が見えた。今は輝きが曇ってる。」の一言でした。

このディレクターは1人で有名なロボットゲームを開発した人で、話すときに無駄なことは一切言わず、全てシンプルに話します。

当時はこのシンプルすぎる言葉が理解できず、この人と話すと「何を伝えたいのか?」を考えさせられましたが、今ではその思考力がすごく役立っています。

③禍や幸せは、天から降ってくるのではない。神様から出されるものでもない。すべて自分から見つけていくものである。

幸せは、自分で見つけるもの

幸せは自然と手に入るものじゃなくて、自分で見つけていく

「宝くじは買わなきゃ当たらない」というのと同じで、幸せになりたいなら自分から幸せを探さないといけません。

旅行してみたり、料理教室に参加してみたり、スポーツクラブに行ってみたり、やっていないことをやってみると、自分の好きなものが見つかります。

僕も営業職を経験する前は、「自分は運が悪い人間だ」と思っていましたが、初めて売上が出たときに成功は運じゃなくて『たくさんの行動と出会い』だと気づきました。

1年以上、たくさんの会社にアポ無しで飛び込み営業したり、交流会や紹介でいろんな人と出会いました。

よく怒られたり無視されましたが、お茶を出して話を聞いてくれる人もいました。

営業だけじゃなくて、人生も同じです。

幸せになるためには、行動して、たくさんの人と出会うことが大切です。

④困難極まりない状態を、耐え抜き、そして目的を成し遂げていくために必要なものは何か。それは徳しかないのである。

夢を叶えるためには、徳しかない

夢を叶えるためには、たくさんの人を幸せにすること

徳とは『人や社会など多くの人を助けること』です。

世界で有名な成功者は、徳があったから成功しました。

iPhoneの価格が高くても売れるのは、デザイン性&機能がお客さん第一で作られているからです。

ルイヴィトンやバーバリーの鞄などのブランドも同じで、幸せに感じる商品&サービスは値段が高くても売れます。

逆に買い換えてもらうためにすぐに壊れるものや、サービスの悪い商品はどれだけ安くても売れません。

お客さんとの信頼関係が落ちれば、そのメーカーを嫌う人が増え、新商品をどれだけ出しても売れなくなります。

つまり「売れ続ける商品を作るためには、信頼関係を大切にしょう」ってことです。

たくさんの人から愛されれば、製造に関わる人も「頑張ろう!」という気持ちになるし、お客さんの満足度も高くなってWinWinになります。

価格を下げないと売れないのは、信頼関係を無視しているからです。

⑤徳があまりないつまらない人でも才能が必ずどこかにある。その才能を使う必要がある。

誰でも何かの才能がある

今、信頼がなくても、才能を活かせば信頼は貯まる

吉田松陰は、『勉強が得意な人は勉強』『スポーツが得意な人はスポーツ』『遊びが得意な人は遊び』といったように、個性に合わせた教育をしていました。

彼が亡くなった後に政府が学校を作って寺子屋は無くなり、個性ではなく、指示通りに働く労働者を育てる教育になりました。

しかし現代では、経理ソフトやセルフレジ、設備や配送ロボットなど、人間の仕事はどんどんAIロボット切り替わっています。

また、YouTubeなどのオンラインコンテンツを利用した営業やプロモーションができる、学校が教える共通スキルではなく、個人のスキルの需要が高まっています。

今後は指示通りに動く労働者を育てる教育は廃れ、吉田松陰が教えていたような個性教育の需要が増えてくると思います。

給料や仕事で悩んでいる人は、自己分析をして自分の個性を把握しましょう。

⑥反求の二文字は、これまで語られている偉い人たちのたくさんの教えの結論である。

他人のせいにしない

他人の責任にするのはやめて、反省しよう

反求とは、「他人や社会の問題を他人事で考えずに、全て自分の問題として反省しましょう」ということです。

世の中には他人の失敗をバカにしたり、笑う人がたくさんいます。

だけど自分が失敗したときに、同じことをされたらどう思いますか?

その人がいる場所(会社や学校など)に行きたくないですよね。

吉田松陰は、塾生に「他人の気持ちを考えられる、道徳のある人間になりましょう」と教えていました。

みんなが個性を認めれば、イジメや差別はなくなります。

責任感の大切さは、吉田松陰以外のたくさんの成功者も言っています。

電話や電気を発明したエジソンも、たくさんの人からバカにされましたが、失敗&反省を何万回も繰り返して有名になりました。

⑦私は今年30歳をもって人生を終わろうとしている。まだ1つも事を成さないで死ぬのであれば、穀物が成熟しなかったことのようであり惜しむべきなのかもしれない。しかし、私自身の人生からすると、稲の穂が成熟し、実りの時を迎えたのである。どうして悲しむことがあろうか。

人生の目標は長生きじゃない

人生の目標は『長生き』じゃなく、『自分のやりたいこと』

世の中には「定年後は貯金&年金で暮らす」考えの人が多いですが、大きな病気になって体が動かなくなったり、リストラされて大変なことになるかもしれません。

2019年以降、早期退職や個人事業主扱いにする大手企業も増えてきました。

これは会社の売上が下がって固定費が圧迫してきたので、正社員を切ったり、人件費のいらないAIロボットで自動化を進めているからです。

今の職場に不安を感じている人は、自分の好きなことをSNS(TwitterやInstagramなど)やYouTubeで発信し続けましょう。

それはスキルアップ&収入になるので、もし今の職場で働けなくなったら、スキルを活かして転職したり、個人事業主で稼ぐことができます。

長生きを目標にするんじゃなくて、何歳になっても個人で稼げる力を身につけましょう。

おわりに

今回は《狂気のススメ》(著:大杉学) についてご紹介しました。

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吉田松陰は怖い人と思い込んでいる人が多いですが、若い人が幸せに暮らせる国にしたかっただけです。

HONDA創業者の本田宗一郎や、パナソニック創業者の松下幸之助も、若い人が中心になって働ける会社作りを目標にしていました。

このような若い人を大切にする会社は、世界で有名になり、今でも大手企業として残っています。

しかし2021年現在は、若い人の自殺や事件が増加しています。

それは大人が道徳の大切さを教えていなかったり、子供達の個性を無視する教育で幸福度が下がっているからじゃないでしょうか。

若い人達が未来に希望をもって、幸せな人生になれば、自殺やいじめのない国になると思います。

僕が他にオススメする本は厳選|すぎの先生のオススメ本にまとめてあります。

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