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読書の技法(著:佐藤優)|読書感想

読書の技法 オススメの本
読書の技法

読書が遅いのにどんどんと積み本が増えて、家には30冊以上の未読本とAmazonの欲しいものリストが50件以上になりました。

活字を読むようになったのは29歳頃からですが、最近は知識を増やしたいと思って本をたくさん買っています。

Twitterのフォロワーさんは読書好きが多いのですが、「皆、読むの早いなー」と感じていました。

そして僕は「本の読み方が悪いから遅いのかな?」という不安があったので、 月平均300冊~500冊を読んでいて、知の巨人と呼ばれている佐藤優さんの《読書の技法》を読みました。

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著者の佐藤優さんは元外務省の方で、現在は主に世界の哲学を学び、多くの本を執筆しております。

①漫画や文庫本は速読しなくて良い

速読しなくていい本

マンガ
文庫本

「本をゆっくり楽しみたい!」と思う方も多いと思います。

これは僕も同じです。

佐藤さんが速読を勧めるのは『専門書』です。

佐藤さんも専門書ばかり読んでいるわけじゃなくて、《クレヨンしんちゃん》や《ゲゲゲの鬼太郎》を読んで、現実では見ることのできない新しい知見を楽しんでいるようです。

ただし、歴史漫画を読むことの注意点があります。

それは子供にもわかりやすい表現になってますが、”実際の歴史と異なることもあるため、100%正しいと思わない方が良い”とのことです。

間違った知識を正しいと思い込まないために、漫画を読んだ後に歴史に関わる本と照らし合わせることが大切です。

②基礎知識がなければ速読はできない

速読できない本

基礎知識がないと、速読できない

よく「本を5分で読む速読法!」など怪しい速読法がありますが、これは生まれつき特別な能力者がある人じゃないと無理です。

普通の人で速読できる人は、子供のときから歴史漫画が大好きで、何年も歴史漫画を読んできた人なら、人名や土地名などを理解しているので速読できます。

だけど歴史を全く知らない人が同じ本を速読しても、「どういう人なのか?」などの疑問があると理解できません。

つまり目を鍛えれば速読できるわけではなくて、“基礎知識がないと、目を鍛えたところで速読できないよ”という話です。

速読するためには、たくさんの本を読んで基礎知識を積まないといけません。

③本は汚く読む

本は消耗品

メモやマーキングをしながら読む

佐藤さんは気に入った箇所に、シャーペンやボールペンで線/囲み/メモを書いて、読み切った後にメモをノートに書き出しています。

借りた本には書き込むことができないので、基本的には全て購入しています。

僕もこの本を読んでから、学ぶための本はデジタルではなく紙のものを買っています。

[2021/11/5]

最近はiPadでデジタル書籍を安く買えるので、デジタル書籍で購入して、iPadのメモ機能を活用しています。

デジタル書籍にした大きな理由は、マーカーペンの蓋の開け閉めが手間だったり、外で本&メモ帳&ペンを持ちながら読むことができないからです。

あと、マーカーペンの蓋を開けたまま寝てしまって、ベッドシーツを汚してしまったのがショックでした…

僕は本を読んだ後、ブログやYouTubeでアウトプットして自分の知識にしています。

kindle端末でも付箋やメモの機能がありますが、正直「使いづらい…」というのが個人的な感想です。

なので最近は、文字入力がしやすくて、マーカー操作の遅延がないiPadを使っています。

④速読には『超速読』『普通の速読』がある

☆超速読《5分~30分》

超速読

基礎知識がある内容で、流し読みで気になる部分をチェックする

超速読は、基礎知識がある内容で、重要な箇所だったり、知識が不十分の箇所を探し、マーカーやメモをする方法です。

文章を読まずに、ひたすらページ全体を見ながらめくり、太字やゴシック体の文字だけを目で追います。

そして気になった箇所にはポストイットを貼ったり、シャーペンで大きく囲ったりします。

例えば、算数の問題集をいろいろ買って、似たような問題を解いていくような感じです。

☆普通の速読《30分~3時間》

普通の速読

100%理解することはやめて、ざっくり読む

普通の速読は、100%理解しようとする完璧主義を捨てて読む方法です。

重要だと思った部分をじっくり読みます。

そして、それ以外のページは内容を大雑把に理解&把握します。

気になった箇所はシャーペンで線や囲んだり、付箋を貼ったりします。

⑤読書ノートを作る

本から得た知識を、自分のモノにする

本を読んだら、読書ノートを作る

学校や資格試験の勉強なども同じで、単に答えを暗記するだけでは頭に定着せず応用することができません。

佐藤さんは“読書ノートを作る際に時間をかけすぎないこと”だと言います。

読書ノートを作るときは、30分~1時間に制限することで、記憶に残りやすいそうです。

また“読書ノートを作る目的は、完璧なノートを作る事ではなく、正確な形でデータを引き出せることと、積み重ねた知識を定着させること”だと仰っています。

僕はこの本を読んだ後、専門書を読むときは必ず付箋を貼ったりマーカーペンで線を引いて、読み終わった後はブログを書いています。

そしてブログを書くときは、3時間以内に書きあげることを目標にしています。

他人に見られるブログやYouTubeでアウトプットすると、誰かから「間違っとるやんけ!」とお叱りを受けたくないと思って集中するので、記憶に残りやすくなります。

おわりに

今回ご紹介した《読書の技法》では、佐藤さんが読んだ哲学や政治に関する本の説明がたくさん出てきますが、ここは難しいので読み飛ばして良いと思います。

僕も哲学はよくわからないので読み飛ばしました。

そもそも本を読むことが辛いという方は、活字嫌いだった僕がやっている読書が好きになる方法をオス勧めします。

「読む速度が早ければ、もっとたくさんの本が読めるのに…」と思って、速読に憧れる方は多いです。

でも「速読で本当に好きな本の内容を理解できるのかな?」という謎があって、この本を読んでスッキリしました。

それは、読書のプロが「好きな本はじっくり読んで良いよ」と言っているからです。

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みなさんも楽しく読書しましょう。

僕が他にオススメする本は厳選|すぎの先生のオススメ本にまとめてあります。

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