営業職でお客さんに嘘をつくことが辛い人はいるんじゃないでしょうか?
僕が営業に配属されたとき、売れない商品をお客さんに「売れていますよ」と言う事が苦痛でした。
でも嘘つき営業マンを辞めたことでお客さんとの信頼関係が上がり、ストレスも無くなり、売上も伸びました。
嘘つき営業を辞めた理由
僕は営業職を始めたときに『嘘つかない営業』ではなく、商品を大袈裟に伝える『嘘つき営業』をしていました。
とあるきっかけがあって「嘘つき営業は辞めよう」と決心しました。
きっかけとしては、営業を始めて1年が経った頃にいつも通り、テレアポ&飛び込みで会社紹介をしていた時です。
とある会社の社長さんがこのように言いました。
「杉野さんは胡散臭いね。」
僕も疲れていたので「わかりますか?」と率直に返事をしました。
嘘が嫌いなのに無理やり『嘘つき営業』をしていたので、表情や雰囲気が出てしまってたんじゃないかと。
お客さんも普通なら打ち合わせ後に音信不通にするなど今後合わない対策をするんですが、この方は直接「胡散臭い」とはっきり言ってくれて、この社長には今でも感謝しています。
そこから『嘘つかない営業』を始めて、お客さんの真の要望を聞き出す技術や、企画書作成の技術が身に付きました。
『嘘つき営業』を辞めてから、信頼できるお客さん(ほとんど見込みですが)も増え、案件が取れた時は凄く嬉しかったです。
嘘つきは一時的に儲けることはできますが安定しません。
嘘をつかずに頑張っていれば、信頼関係でお客さんがファンになってくれます。
そして知り合いを紹介してくれて、売上は自然と増えます。
だけど世の中は焦って稼ごうとする人が多いので、すぐに売上を出すために嘘をつく営業が多いです。
嘘で得た案件は赤字案件が多い
上司が値引きや、できない事をできると嘘で得た案件を、僕が担当することになりました。
案件が動き出すとお客さんは「値下げしろ」だの「今すぐ報告書を出せ」と電話&メールをしまくってきて、忙しい日々でした。
売上はあるもののトラブル対応ばかりで僕の労働時間を割かれ、人件費としては大きな赤字でした。
上司は責任を僕に押しつけて相談は聞いてくれず、精神が壊れそうになるぐらい頑張りました。
嘘で得た仕事は信頼関係がないので、「値引き交渉」やトラブルに無駄な時間を取られます。
だけど『嘘をつかない営業』の出会いは宝物です。
嘘をつかない営業で出会ったお客さんのおかげで売上は伸び、独立しても応援の言葉をくれます。
応援してくれる方々には、早く出世してお礼したいと思っています。
嘘つき営業に騙されないためには
過去に引っ越ししたとき、冷蔵庫などの電化製品を処分するために買い取り店に電話で見積もりを取りました。
電話では電化製品の年数も経っていたので引き取り料含めて±0円との返事で、家に来たら2万4千円を請求されました。
そして「電話では無料という話でしたが?」と伝えたら、担当者は「私は電話の担当者とは別です。」と。
「嘘の見積もり額を提示したってことですよね?払いませんよ。」と言い返すと、担当者は驚いて上司に電話をした後に「すみませんでした。清掃代だけはどうしても必要なので8千円でいかがですか?」と2万4千円→8千円になりました。
掃除ができていなかったのは僕の責任なので、8千円で交渉成立です。
このように騙されないためには、少しでも不満があれば自分の意見をはっきり伝えることが大切です。
「相手に悪い」や「怖い」と思っていると騙されます。
嘘つき営業に騙されない方法
「嘘つきは右上を見る」と言いますが、あまり関係ありません。
それより「他の人は~」「実は~」「大勢の人が持ってます」と、自己肯定感&共感を揺さぶって不安にさせて、買わないといけない心理にさせます。
それでは嘘に騙されない方法について詳しくお話します。
インターネットで調べる
Amazonなどで評価の低いレビューを見てください。
同じ不満のレビューが多いほど、その内容は大体当たっています。
また評価の高いレビューが多いときはサクラの可能性があります。
会って間もない人を信用しない
子供の頃に「知らない人についていっちゃダメ」と注意されましたよね。
大人になっても同じです。
悪い人はお金のために、良い人のフリをして近づいてきます。
悪い人はドラマのようなサングラスをかけて丸坊主など、明らかに見た目の印象で判断できる人ではありません。
良いことばかり言う人や雰囲気が良い人は要注意です。
騙されて高い商品やサービスやセミナー、オンラインサロンにお金を払わないようにインターネットでよく調べましょう。
心理学を勉強する
心理学についてはたくさん本が出ていますが、今だとメンタリストDaiGoさんがYouTubeで心理学について教えているため、そちらで学ぶのが良いでしょう。
心理学を勉強することで騙されなくなる以外に相手の気持ちを考えて話せるなど、自然と信用される人間になります。
信用を得るには商談でSNSを利用する
僕はお客さんと商談するときにSNSのリアルな声もお客さんに共有します。
お客さんの立場で考えると、営業の話だけでは信用できません。
だけど同じ立場であるお客さんの意見は信憑性が高いです。
嘘つき営業マンは商品を売るためにSNSのポジティブな意見だけを伝えようとします。
だけど信頼を得るためには、ネガティブな情報も含めた正しい情報を伝えることが大切です。
例えばAmazonだと、100人全員の評価が☆5であれば「サクラじゃないの?」と疑います。
サクラを利用するということは、悪い理由があって売れない商品です。
僕はお客さんに良い部分だけを切り取った情報を提供するだけでなく、正しい情報を提供することでお客さんから感謝され、信頼関係で仕入れを増やしました。
商品の正しい情報を伝える
初めて会った人に「この紙にサインしてくれたら10万円あげます」と言われても怪しいですよね。
営業も同じで、商品の強みだけを話してくる人は嘘つきの可能性が高いです。
昔に営業の勉強として、わざと起業セミナーの営業マン3人と会ったことがあります。
「あなたならすぐに100万円稼げます」とセミナーを勧めてきましたが、「100万円稼げる方法を知ってるのに、なんでセミナー勧誘してるの?」と質問すると答えられませんでした。
商品には強みがあれば、弱みもあります。
お客さんに商品の『強み&弱み』『分析した結果』『今後どのように改善していくか』まで伝えると、お客さんとの信頼関係は深まります。
おわりに
『嘘つき営業に疲れた人』は、これらを実践してみてください。
体育会系の日本企業では「気合で売ってこい!」と指示するリーダーが多いです。
30年前のインターネットの無い時代では、その売り方で売れました。
しかしインターネット社会では、調べればすぐに良い商品か悪い商品かわかります。
またSNSやYouTubeを利用して、効率良くプロモーションしている会社も世界で増えています。
気合だけで買ってくれるお客さんは、時代遅れで電話やメールで文句を言いまくるお客さんです。
『嘘つき営業』に疲れた人は、『嘘をつかない営業』にジョブチャレンジしましょう!
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