僕が某大手玩具会社で勤めていたときに事業部長からいただいた《こどもドラッカーのことば》(監修:齋藤孝)について読書感想をお話します。
こちらの本は僕だけじゃなく、部内の社員全員にプレゼントされました。
なぜ子供向けに書かれた本なのかというと、内容が難しいと読まない人もいるので、誰でも簡単にわかる本を選んだとのことでした。
世の中には役職になると王様になった気分で、自信満々に机上の空論で指示する人や、部下に任せっきりの人もいますが、事業部長は違いました。
コミュニケーションを大切にしていて、何かあれば自分の足で現場を見に行く方です。
その人がオススメする本のドラッカーという人は、1909年オーストリア生まれの経営学者です。
自働車メーカーで有名なゼネラルモーターズ(GM)から経営方針や、経営組織の研究を依頼されるなど、世界では有名な経営学者です。
ドラッカーの研究は、フレデリック・テイラーの『科学的管理法』やアブラハム・マズローの『欲求5段階説』にも影響を与えています。
①どんな人でも成果はあげられる。特別な才能なんていらない。
「世の中で成功している人は特別で、私は特別じゃないから無理」と考える人が多いですが、成功しているのはほとんど普通の人です。
僕も30歳までは、成功する人が羨ましく妬ましく思っていて、才能が無い自分に苦しんで生きていました。
でも1年以上、羞恥心を捨てて飛び込み営業&テレアポを頑張り続けた結果、たくさんの経営者や役員と仲良くなって成果も出ます。
その後、子供のときからの夢だった大手玩具会社に転職できて、売上は月1憶円以上になりました。
僕は学生時代、記憶力が悪くて、学校のテストは平均30点ぐらいでバカにされていて、日々辛かったです。
だけど、嘘をつかない営業を頑張った結果、自分の夢を叶えることができました。
記憶力が悪くても、30歳を越えても、夢を叶えるために努力し続ければ必ず幸せになれます。
②強みを見つけたいなら「できないこと」ではなく、「できること」にだけ目を向けよう。
ドラッカーは、“強みは誰にでもあって、わからないなら家族や友達に質問しよう”と言っています。
学校の勉強ができなくても絵を描くのが好きだったり、旅行が好きだったり、ゲームが好きだったり、誰でも何か好きなことはあります。
日本で大手企業に勤めるためには、記憶力が良くないと大学入試や入社試験の壁にぶつかります。
だけど現代では、YouTubeやSNS(Twitter/Tiktok/Instagram)を利用すれば、大手企業の新卒より稼げる時代です。
芸人のヒロシさんは、一発芸人として一瞬ブームになってテレビから消えましたが、大好きなキャンプを撮影してYouTubeに流していたところ、大金持ちになって会社の社長になりました。
またヒカキンさんも、高校を卒業した後にスーパーでアルバイトをしながらYouTubeで配信し続けた結果、3年後には会社員の給料を超えてユーチューバーになりました。
他にもApple創業者のスティーブ・ジョブズ、パナソニック創業者の松下幸之助さん、本田技研創業者の本田宗一郎さんなどの多くの創業者は勉強が苦手でしたが、「楽しくできること」を何年も頑張って、大きな会社になりました。
成功者はみんな、自分が楽しくできることを必死にやってきただけです。
なので、自分が楽しくできることをやり続ければ、必ず成功します。
③「弱み」は克服できても、「強み」にするのは難しい。
ドラッカーは、“弱みの克服は強みの自信がついてからで良い”と言っています。
よく「私に得意なことなんてない!」と言う人がいます。
僕も30歳で営業職を経験するまでは、自分は何もできないクズ人間だと思っていました。
でも仕事で営業や教育担当を頑張り続けた結果、僕は「教えることが大好き」「情報収集が大好き」「嘘が大嫌い」など、自分に得意なことがあることに気づきました。
自分の得意なことを教えてくれるのは、他人です。
必ずあなたしかできないことがあるので、たくさんの人と会ったり、さまざまな仕事をやってみましょう。
④努力したことに満足してはいけない。結果に拘る気持ちが大事。
ドラッカーは、“努力したことに喜ぶのではなく、結果に喜びましょう”と言っています。
僕は今まで、改善しない努力に満足する人をたくさん見てきました。
例えば、台車を使わずに、何十人もの社員の仕事を止めて荷物運ぶをさせる仕事とか。
人を雇う立場になればわかりますが、無駄な努力は赤字です。
部下に無駄な作業をさせて得られるのはリーダーの満足感だけで、会社としては人件費がかかって赤字です。
僕がサラリーマンを辞めた理由の一つは、大手企業にもこういうリーダーがいたからです。
仕事/勉強/スポーツなんでも、努力しないと結果はでませんが、何のために努力しているかをよく考えて行動しましょう。
⑤失敗したことがない人は、挑戦したことがない人かもしれない。
ドラッカーは、“失敗を恐れずに、たくさん挑戦することが成果になる”と言っています。
仕事/スポーツ/旅行/料理などなんでも一緒で、初めてやってみて100%成功することはありません。
何かしら予想外のことが起きます。
スポーツなら大会当日に体調があまり良くなかったり、旅行なら天気が悪かったり。
「失敗が嫌だからやらない」のは逃げであって、人間も会社も成長するためには改善が必要です。
そして、改善するためにはたくさんの実験(失敗)をして、データを取らないといけません。
⑥スタートはいつでも身軽で!役に立たなくなった古いものは捨てるようにしよう。
ドラッカーは、“今までの情報や方法が、来年には役が立たないかもしれない”と言っています。
これは松下幸之助さんや本田宗一郎さんの本にも似たようなことが書かれていて、多くの成功者は「古い考え方は捨てようぜ」という生き方をしています。
僕は子供たちに、学校では教わらない思考力や創造力を教えています。
今後ミリ波の5Gが海外からやってきて、レジ/運送/工場ラインなどのさまざまな仕事が、人間からAIロボットに置き換わると予想しています。
AIロボットは24時間休まず、疲れを知らず、給料無しで働くことができます。
なので、「今後はロボットのように、マニュアル通りに働く人の需要は減る」と考えていて、ネットを活かして仕事ができるプロフェッショナルを育てる教育をしています。
僕がこのように話しても変化を拒む人はたくさんいて、それはサラリーマンだけじゃなく、社長/役員の立場の人にもいます。
例えば「学校/会社に毎日通うべきだ」という、古い考えを捨てられない人です。
ネットが普及してから約20年で、社会は大きく変化しました。
20年前に、みんながスマホを持ち歩いてネットで動画を楽しんだり、通販でモノを買う時代になっているとわかってた人はいないでしょう。
なので人でも会社でも、変化を拒んでいると、給料が減ったり、倒産したり、暗い未来になると思います。
⑦「なりたい自分」をイメージしよう。退屈な毎日は、自分次第で変えられる。
「会社がつまらない」「学校がつまらない」「休日がつまらない」など、“人生につまらないと感じる人は《なりたい自分≫をイメージしよう”とドラッカーは言っています。
だけど、『なりたい自分』がわからない人はたくさんいるでしょう。
それは、指示通りに働くための学校教育や、ブラック企業で「仕事は辛いものだ」と洗脳されてきたからです。
人生がつまらない人は、とりあえず退職して、転職活動をしながら行ったことのない場所に旅行してみたり、やったことのないアルバイト/スポーツ/ゲーム/をしましょう。
1社目を退職するときは凄く勇気がいりますが、一度転職を経験すると「あんな会社、早く辞めりゃよかった!」となります。
僕はボーリング場/塾講師/工場設備/営業管理/社員教育/営業/イベント運営など、転職や部署異動でさまざまな仕事を経験して、『なりたい自分』が見つかりました。
「転職が怖い」と言う人は多いですが、会社の人間関係や、リストラのストレスに悩み続けるなら、転職した方が楽になります。
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今回は、齋藤孝さんの《こどもドラッカーのことば》についてご紹介しました。
新しいことにチャレンジするのが怖いのは、よくわかります。
でも、安定はいつ崩壊するかわかりません。
例えば、自働車や電車が生まれたことで、馬車や人力車などの仕事はなくなりました。
Amazonなどのネット通販が生まれたことで、玩具屋さんや家電量販店はたくさん閉店しました。
4G&スマホが生まれたことで、テレビの視聴率は下がり、テレビ局の収入は減り続けています。
「良い会社」と言われる大手企業も、給料やボーナスを減らしたり、早期退職が増えています。
今から楽しい人生にするために、自分のできることを洗い出し、やりたいことにどんどんチャレンジしていきましょう。
僕が他にオススメする本は厳選|すぎの先生のオススメ本にまとめてあります。
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