『改善力』が高いと無駄な作業で疲れたり、年収を増やすことができます。
改善力の活躍する場面
改善力を鍛えることで無駄な作業を減らしたり、効率的な運動ができます。
工数削減
昔からずっと同じ作業をしていませんか?
毎日している作業を1秒短縮すると1ヶ月で約20秒、1年で約240秒短縮できます。
例えば毎日50回している作業を1分短縮できればどうでしょうか?
1分 × 50回(1日の作業数) × 20日(1ヵ月) × 12ヵ月(1年)
= 1万2千分 = 年間200時間
年間200時間の工数削減になります。
200時間は25日です。
つまり1分短縮することで年間25日分、人件費/年金/保険を含めて1時間4千円かかるとして年間80万円の節約になります。
回数の多い作業を改善していけば、業務時間は減って、会社の利益は増えます。
経費削減
経営者/管理職/経理の方は無駄な経費を削減し、必要な開発費や広告費に投資したいと考えています。
だけど変化を拒む人が多いので、経費削減できずに利益が増えない会社が多いです。
経費削減するには、現代ではたくさんの方法があります。
これらを実行するだけで、ものすごく経費削減ができるはずです。
だけどこのような改善を提案すると、高確率で上層部に嫌われます。
なぜなら経費削減や効率化より、昔のやり方を好む人が多いからです。
仕事が忙しいのに給料が安い会社は、大体このパターンです。
世界中でIT化が進んでいて、効率の良い生産体制を作る会社が増えています。
薄給のブラック企業で働いている人は、経営者の考えが変わらないと良くならないので、早めに転職することをオススメします。
健康管理
健康に生活するためには、毎日『摂取カロリー』『消費カロリー』『栄養バランス』を考えることが大切です。
「お昼食べ過ぎちゃったな」と思ったら、運動してカロリーを消費するか、夕食を制限する改善が必要です。
改善力が弱いと「今日ぐらいいいや」「めんどくさい」と考えて、糖尿病などの病気になるリスクが増えます。
大きな病気になって死ぬまで闘病生活で苦しまないように、改善力を鍛えましょう。
人付き合い
家族や友達、上司などと仲が悪くなったことはありませんか?
改善力を鍛えるとコミュニケーション力も上がります。
仲が悪くなる原因は「自分の考えと合わないから」というケースが多いです。
なので相手が否定的にならない話し方&考え方に改善しましょう。
全員生まれた場所/環境/年代など違うので、100%意思疎通のとれる人はほとんどいません。
料理
料理が好きな人は、自然と改善力が鍛えられています。
例えば餃子。
皮がくっつかなかったり味付けが濃すぎたら、次は綺麗に美味しい餃子を作るために改善するでしょう。
なので美味しい料理を作るために頑張っている人は改善力も鍛えています。
改善力は社長や管理職に必要
電化製品やアプリなどの新商品を見ていると、日本企業の改善力が低いように感じます。
改善力が高かったら、GAFAM(Google/Amazon/Facebook/Apple/マイクロソフト)のような世界的に売上を伸ばしている会社があると思います。
でもそのような会社は今の日本にありません。
30年前のバブル時代は、海外の映画《バック・トゥ・ザ・フューチャー》で主人公のマーティーが「フジツウ(富士通)サーン!」と社名が出るぐらい日本企業は有名でした。
これは経営者(社長)の質が下がっているのだと思います。
改善力の鍛え方
日々の行動を改善できないか考える
1.日常の行動をノートに書き出す
2.1つずつ、1秒でも時間短縮する方法を考える
3.すぐに実践(改善)する
4.1~3を繰り返す
仕事でも家の掃除でも何でもいいので、これらを実践しましょう。
これを習慣にするだけで、改善力を鍛えられます。
改善すれば必ず新たな改善点が出てきます。
あと思いついたらすぐに改善することです。
続けることが苦手な人には、コロンビア大学の心理学者ハイディさんが書いた《やり抜く人の9つの習慣》をオススメします。
100ページ弱ですごく読みやすく、やり抜くための知識が身につきます。
労働じゃなく能力で稼ぐ
日本では忙しいのに薄給の人が多いです。
会社に体は動かずに口だけ動いている人や、会議ばかりしている人はいないでしょうか?
アメリカは年功序列じゃなく成果型報酬なので、能力に応じて給料が支払われます。
なので若くても日々努力すれば、成果に見合った収入が手に入ります。
だけど日本企業の多くは作業時間で評価します。
能力の高い人は自身を改善するために、日々テクノロジーや世界の勉強をしています。
そして作業時間で人事評価する会社は非効率だと考えて退職します。
改善力の低い人は改善を拒み、スキルアップもせず、残業代で稼ごうと考えます。
でも能力の高い人は、残業せずたくさん稼いでいます。
整理整頓&管理の徹底
会社の机、パソコンのデータ、名刺などが整理整頓できていない人はいませんか?
いつも整理整頓していれば、 何かを探す時間を改善できます。
「どこだったっけ?」「探しておいて」という人は、改善力のない人です。
整理整頓、管理する癖をつけましょう。
感情だけで考えず論理的に考える
論理的思考(ロジカルシンキング)とは、情報を分析し、正しい結果を導き出す手法です。
海外では学校でロジカルシンキングを教育しますが、日本ではあまり力を入れていません。
例えば数学では 〇+〇=5 のように答えではなく、「なぜその答えになるか?」を考えさせます。
これは経営、営業、広報(プロモーション)など、社会人には必要なスキルです。
だけど日本の学校では、主に2+3=〇 のような答えのある問題がほとんどです。
それは会社と同じで、学校や文部科学省に変化を拒む人がいるからです。
ロジカルシンキングは営業や広報だけじゃなく、年収の高いエンジニア/プログラマーにも重要なスキルです。
改善で残業ゼロへ!
日々同じ作業を繰り返したり、トラブル対応に追われていませんか?
このようにさまざまな業務改善をすれば、残業ゼロにできると思います。
おわりに
僕は社会人になって、非効率で無駄な作業が嫌いでした。
新卒で入社した会社で購買部に配属され、その部署では設計担当が紙の部品表を持ってきて、その紙に書かれている部品表を発注システムに入力していました。
当時は設計者が20人以上なのに、入力担当は4人ぐらいです。
設備会社なので部品数はすごく多く、毎日「明日いれて!」とギリギリの依頼ばかりでした。
設計担当が部品選定を間違えたり納品トラブルは頻繁で、毎日0時頃に帰宅して7時半に出勤していました。
残業時間は、毎日1人平均5時間だったので、4人合わせて20時間。
1ヶ月だと20時間 × 20日 = 400時間
400時間 × 4000円(時給) = 160万円
ざっくり計算して、毎月約160万円もの残業代(コスト)がかかっています。
主任も作業をしていたので、実際はもっと高いと思います。
僕は大学でプログラミングを専攻していたので、上司に自動発注システムの改善企画書を提案しました。
その企画書は4人の入力作業がなくなり、毎月160万円分の残業が無くなるものでした。
すると上司から「そんなものに金を使えるか!あと残業申請はするな!」と一喝されて驚きました。
え?残業代で毎月160万円以上かかってるのに、削減する気はないの?と。
しかも「残業するな」ではなく「残業申請はするな」?
この時に今の仕事を続けることは無駄だと思い、心が壊れて退職しました。
改善しない人が多い職場で働いても年収は上がらないし、サビ残でタダ働きさせられるだけです。
改善力を鍛えて、年収を増やしましょう!
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