子育て教育

子育て|テストで20点しか取れない子を70点にした方法

【提供】Ina HallによるPixabay 子育て教育
【提供】Ina HallによるPixabay

僕は12年前に塾の講師のアルバイトをしており、中学生2人に数学・理科を教えていました。

当時は人に勉強を教えることは初めてだったのですが、勉強を始めると寝てしまう学生のやる気を出させる方法を偶然見つけました。

『お金』について教える

1人はお母さんが大好きな中学2年生の男子でした。

講師を始めたばかりで、勉強を始めると5分で寝てしまう子をどうすれば良いか悩みました。

仕事の経験もほとんど無いし、変な事して親から苦情が入ったら塾の問題になるしどうしよう、と。

いつも通り開始直後に寝てる学生を見つつ、どうすれば寝ないようになるかを考え、損得のわかりやすい「お金」で説明しようと思いつきました。

僕が話した内容はこうです。

「塾に1時間5,000円払ってるんだよね。お母さんの給料って知ってる?

パートなら1時間で1,000円未満だと思うから、お母さんが5時間以上頑張って稼いだお金を払っていることになるよね?

お母さんは頑張ってるのに寝てて良いの?」

その時、この話を聞いた子は泣きそうな顔で「本当にすみませんでした」と謝ってきましたが、「謝る相手は僕じゃないよね。お母さんでしょ?」と返事をしました。

実は心の中で言いすぎちゃったな、親に報告されてクビかな……と思っていました。

すると次の日から1時間ずっと集中して勉強するようになり、僕が一番驚きました。

一言で集中力を上げることができるんだ、って。

教え子の『嫌いな人』にならない方法を教える

子供は素直なので「芸人みたいなバカになりたくない」など、『嫌いな将来像』があります。

先ほどのお母さん好きの子とは別の子ですが、こちらも開始10分で寝るタイプでした。

この子は特に親に対して愛着がないタイプでしたが、「ニートにはなりたくない」という気持ちを熱く語っていました。

この子には次のような話をしました。

「赤点ばかり取ってると、高校にも行けずに嫌いなニートになるよ。高校に行けるか行けないかはテストの点数で決まるんだから、ニートになるのは自分の責任だよ。」

この子は『プライド』が高く、かつ野球少年だったため「絶対にニートになりたくない」という気持ちが高まったのか、次の日から寝ずに勉強するようになりました。

そして1時間5,000円という高めの塾にも関わらず、「もっと勉強を教えて欲しい」との要望があり、僕の給料も上がりました。

得意な問題をたくさん解き、苦手な問題は1日1問だけ

嫌な事をするよりも、好きな事をする方がモチベーションが上がりますよね。

勉強も同じで個人毎に得意な問題・苦手な問題があります。

苦手な問題ばかり解いているとストレスが溜まり、自己肯定感も下がります。

じゃあ苦手な問題を克服しなくて良いのか?

僕が教えた子達は得意な問題の正答率が上がり、関連する分野も得意になり、テストで常に70点以上取れるようになりました。

苦手な事ってどこまでいっても得意にはならないでしょう。

それより得意分野の方がモチベーションも高いし伸びやすいです。

社会に出れば学校で学んだ事はほとんど使わないので、苦手なら苦手で良いと思います。

それより得意分野を伸ばして尖ったプロフェッショナルになる方が優秀な人になります。

医者や数学者などの専門家になりたいなら勉強を頑張るべきですが、「メーカーで勤務したい」「芸能人になりたい」と考える子は、小学生レベルの義務教育で問題ないと思います。

必要なのは得意分野をたくさん見つけて、経験・実績を増やしていくことが大切です。

今後企業が求める人材は新卒や学歴ではなく、『即戦力』『論理的思考』『プログラマー』になるでしょう。

なぜなら転職で求められる人は『即戦力』『経験年数』『実績』だからです。

最後に

僕が教え子のやる気を出させた方法と以下のことだけです。

・お金などの経済を教える
・目標を持つ
・得意分野を伸ばす
・苦手分野は無理しない
・未経験のことにチャレンジする

これらは塾じゃなくても、親でも簡単に教えられることです。

子供の教育で悩んでいる方がいらっしゃるならば、まずは『お金』について教えましょう。

給料、税金、健康保険など身近なもので大丈夫です。

近い将来、学歴で選ぶ会社はなくなると考えています。

おそらく2030年頃には「大手企業の新卒募集はどこ……?」となるのではないでしょうか?

2019年にトヨタの社長が『終身雇用は難しい』とメディアで発表しました。

そして2021年現在、終身雇用の年齢を40代に引き下げている会社が増えています。

世界中でAI/IoT化が進むと「ロボットだとこんなに利益率が上がるの?」と経営側も気づき、正社員に求められるスキルは『ロボットの管理/保守』が増えると予想しています。

ロボットの管理/保守に必要なスキルは、論理的思考&プログラミング知識なので、会社は大卒より開発実績の中卒/高卒を選ぶことになるでしょう。

現在の雇用は特に大きな問題になっていませんが、周りが騒がないと動けない人は危険です。

問題が起こる前にどれだけ万全に準備できるかで、状況によっては明日の生きる or 死ぬかが変わります。

また少子化が進むことによって、税金/年金/健康保険が上がり続けるでしょう。

ご年配の方は10年~20年先までのことを考えれば良いですが、30歳以下の人は50年以上先のことを考えないといけません。

常に世界のニュースをインプットして、将来を予想して勉強をしましょう。

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