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やりたいことをやれ(著:本田宗一郎)|読書感想

やりたいことをやれ オススメの本
やりたいことをやれ

自働車、バイク、F1で有名な本田技研(HONDA)の創業者、本田宗一郎さんの想いが詰まった本《やりたいことをやれ》についてお話します。

本田技研は1948年に設立され、オートバイの製造から始まった会社です。

世界のレースで優秀な成績を残し、かつアメリカの排ガス規制法のマスキー法規制に世界初で合格しました。

全ての質に拘り、地球や人間のことを一番に考えている、まさに鏡のような社長です。

内容は全てのページに素晴らしい名言が書かれていますが、今回は僕が心に残った7つの言葉についてご紹介します。

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①免状なんか焼いちゃえ

やりたいことを続ければ、楽しい人生になる

学歴に拘らずに、やりたいことのプロになろう

本田さんは浜松工業専門学校(現:静岡大学)に通っていましたが、不必要な科目には出席せず、試験も受けなかったそうです。

校長に呼び出されましたが、“卒業証書より映画館の入場券の方がましだ”と言って退学したそうです。

“アメリカでは、学歴が無くても能力さえあれば知らない人でも社長になるから、日本は遅れている”とも言っており、本田さんは若い時から学歴を一切重視していませんでした。

また実際に学歴が高くても仕事のできない社員が多かったようです。

Apple創業者のスティーブ・ジョブズも大学を中退し、パナソニック創業者の松下幸之助さんも高卒で世界で大きな功績をあげました。

実は成功した人というのは、決められた教育が嫌いで、好きなことを貫く人ばかりです。

僕も塾講師をしていて、親だけでなく、経営者も学歴を第一に考えている方が多いですが、現代こそ学歴は価値がないと思っています。

お医者さんになりたいなら子供の頃から医学に必要な勉強に集中すれば良いし、弁護士になりたいなら法律などの勉強に集中すれば良いだけだと思っています。

実際にユーチューバーの方々も、高卒で大手企業のサラリーマンより稼いでいる人が、世界中で増えています。

学校というのは『差別を覚える場所』だとも考えています。

学校の先生は「いじめはダメ」「差別はダメ」と教えますが、テストの点数や運動の得意&不得意で差別しています。

僕は記憶力が悪く、社会や英単語を覚えることが苦手で、同級生や学校の先生にバカにされていました。

生まれつき記憶力の良い人もいれば、悪い人もいます。

今は10代で命を落とす学生は年間300人以上もいますが、記憶力の良し悪しを数値化して差別するといった問題点を国は改善しようとしません。

勉強ができなくても、本田さんのように世界で有名になり、高学歴の人より何十倍も稼ぐ人がいます。

僕も経営者の自己啓発本を読むまでは、自分には生きる価値がなく、何度も命を捨てようと考えました。

将来と学歴は関係ないことを、たくさんの大人に知ってほしいです。

②イエスマンになるな!

イエスマンの会社は成長しない

若い人が活躍できる会社で働こう

本田さんは”上司のいうことでも反対したいことは反対する心構えがないと、会社は良くならない”と言います。

また”古い考えを押し付ける大人がたくさんいて、その大人が若者の成長を止めてしまうと、日本は没落するだろう”とも言っています。

本田さんは若者のアイデアや行動力に期待しており、若者が自由に動ける会社こそ成長するという考えを持っている方でした。

なので上司の指示を全て鵜呑みにするのではなく「自分の考えを持ち、自分の意見を言う若者になれ!」という強い意志がこの本から伝わってきました。

僕は社会人になって、VBAやACCESSを使って仕事を自動化して作業効率を上げていました。

でも自動化で人間の作業を減らすことを「サボっている」と捉える役職のおじさんに嫌われ、サビ残やパワハラを受けて、うつ状態になって退職しました。

イエスマンは自動化を嫌うおじさんに好かれますが、会社の作業効率は上がりません。

ゼロから自動車メーカーを作り上げた本田さんは”イエスマンになるな!”と仰っているので、成功するためにはイエスマンを辞めることが大切です。

イエスマンの会社は、世の中の変化に対応できずに給料が安かったり、サビ残のある会社が多いです。

自分達の明るい未来(希望)のために働けるのは、若い人達です。

③人を動かすには

幸せな人は、他人を幸せを喜べる人

他人にも自分にも嘘をつかずに生きていれば、人生は楽しくなる

本田さんは“人を動かすことのできる人は、他人の気持ちになれる人である”と言います。

尊敬されるように格好良くなれと。

僕も28歳のときに営業職を初めてしましたが、最初の1年は売上ゼロですごく辛かったです。

でもみんなが喜ぶ話を調べて、毎日飛び込み営業やテレアポを続けた結果、僕の話を熱心に聞いてくれる人が増えて、売上になっていきました。

僕の営業時代の話については、《嘘つき営業を辞めて楽になった》をご覧ください。

お金を得るためには、「誠実に生きて、信頼を増やすこと」が大切です。

これは仕事だけじゃなくて、子育ても同じです。

勉強する子供に育てたいなら、親や先生が尊敬されなければなりません。

④金より時間

資産は不平等だけど、時間は平等

無駄なサビ残はやめて、学びや経験に時間を使おう

本田さんの父親は“先祖の遺産は平等ではないけど、時間だけは誰でも平等に与えられて、その時間を上手く利用した人がこの世の成功者なんだ”と言ったそうです。

今では有名なソフトバンク社長の孫正義さんも貧しい家庭で育ちました。

「家が貧乏だから…」と言う方もいますが、本田さんや孫さんなどの生い立ちを知ると、家が貧乏というのは言い訳です。

もちろん金持ちの家庭は親が投資してくれたり、お金持ちの知り合いが出来たり、貧しい家庭よりチャンスは多いです。

本田さんの父親が仰るように、時間はみな平等なので、家が金持ちだろうが貧しかろうが、時間を1分1秒を有効活用できる人は成功者になれます。

⑤眼力を持つ

リーダーは見抜く力を持たないといけない

良いリーダー(社長や上司)は、社員のことをよく理解して考えている

本田さんは“人の上に立つものは人を見る目、見抜く力を持たねばならない”と言っています。

学歴や経歴だけで判断するんじゃなくて、将来どのような能力を発揮するかという観点で人を見ないといけないと。

学歴や成果といったものは過去の産物であって、それが来年再来年にも使えるかどうかわかりません。

例えばテレビだと、ソニーやパナソニックなどの会社がテレビを生産&販売しています。

20年前まではテレビは安定して売れていたでしょう。

だけど2013年頃からスマホと4Gでどこでもネット動画を見れる社会になって、今はYouTubeやNetflixといったサブスク(月額課金制)の動画配信サービスの需要が世界中で拡大しました。

2019年には、日本の広告費はネット広告がテレビCMを超えました。

リーダーが自己中だと、売上は伸びないし、社員の給料やボーナスは減る一方です。

良いリーダーは、社員1人1人の素質を見極めて育てられる人です。

⑥いたずらと個性

教育とは?

それぞれの個性に合った教育が必要

本田さんは“個性をのびのびと発揮していくことが、生きがいある人生を送るうえで何よりも大切なこと”と言っています。

そして“好きなことを職業にしたいと発見させることが、教育の目的ではないのか”と。

本田さんの教育は「楽しみながら働くことが当然」という、会社に縛りつけない教育です。

僕も転職して何社かで働きましたが、副業は許してもらえませんでした。

でも今の早期退職(リストラ)やボーナスカットのニュースを見ていると、副業しないとやっていけない人がたくさんいます。

本田さんが社長なら、景気なんて関係なく副業OKだったでしょう。

僕は社内の好き嫌いの忖度なく、社員が毎日楽しく生活できることを願っていた本田さんをとても尊敬しています。

⑦渋茶一杯で決めた

本田技研の工場が三重県にある理由

話を聞いてくれる三重県の知事&市長を信頼した

本田技研の工場は三重県鈴鹿市にあります。

実は最初に愛知県を検討していましたが、打ち合わせをする前に知事や市長が「打ち合わせなんていいから、まずは宴会をしよう!」と、工場用地の話を後回しにしたそうです。

本田さんはこの適当さに呆れて鈴鹿市を訪れると、渋茶一杯出してくれて、話をしっかり聞いてくれたそうです。

本田技研は現在、15兆円以上の売上があります。

もし愛知県に工場を作っていたら、住民が増えてもっと豊かになっていたでしょう。

だけど相手の気持ちを汲み取らない知事や市長のせいで、本田技研を手放すことになりました

僕もたくさんの社長や役員と会ってきましたが、他人の気持ちを考えられない自己中な人が多いことに呆れています。

たくさんの人から信頼を得るためには、相手の気持ちを考えることが大切です。

お客さんの気持ちを考えない商品は売れないし、お客さんの気持ちを考えない営業マンは売上が伸びません。

『相手の気持ちを考えること』は、仕事だけじゃなくて、人間社会で生きるために一番大切なことです。

おわりに

今回は、本田宗一郎さんの自己啓発本《やりたいことをやれ》についてお話しました。

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学生で勉強が苦手でも、大人になれば学歴は関係ありません。

今はYouTubeやSNSなどを利用して、個人で稼ぐことができます。

個人で稼ぐためには、『自分の個性を活かす努力』『相手の気持ちを尊重すること』が大事です。

僕は「学校や会社に苦しんでいる人達が、個性を活かして楽しく生活できる社会にしたい」と思って、教育職を始めました。

だから辛い人は、絶対に諦めないでください。

本田さんの想いが多くの人に伝われば、絶対に楽しい未来になります。

僕が他にオススメする本は厳選|すぎの先生のオススメ本にまとめてあります。

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